高安山麓の古墳を考える 後編
高安千塚(たかやすせんづか)古墳群 国史跡指定10周年!
心合寺山(しおんじやま)古墳 整備完成後20周年!
百舌鳥・古市古墳群が造られた大阪平野の東側、生駒山地の一角「高安山麓(八尾市)」には、北・中河内最大の前方後円墳の心合寺山(しおんじやま)古墳や近畿地方有数の大型群集墳の高安千塚(たかやすせんづか)古墳群など、さながら古墳のテーマパークです。
2005年に古墳時代中期の築造当時の姿に復元された心合寺山古墳と、2015年に国指定史跡になった古墳時代後期に横穴式石室を有した200基以上の大型群集墳の高安千塚古墳群の調査担当者が、高安山麓の古墳の謎にせまります。
★前編2025年5月18日(日)13:30~15:00 心合寺山(しおんじやま)古墳の受講申込はこちら
【開講日】2025年6月15日 (日) 13:30~15:00
高安山麓の古墳を考える 後編
-河内平野をのぞむ大型群集墳・高安千塚古墳群を考える-
【講師】八尾市 魅力創造部観光・文化財課課長補佐 藤井 淳弘
高安山麓の中央部、横穴式石室を有した2基の前方後円墳の築造を契機にして、のちに大型群集墳となる高安千塚古墳群の造営が始まります。しかし、6世紀後半に最盛期をむかえますが、6世紀末に古墳群の造営が突如終了します。こうした古墳群の動向は古代氏族・物部氏との関係が指摘されます。古墳群の中核である服部川支群を中心として国指定史跡になり10年が経ち、物部氏に関係する古墳や集落の調査・研究の最新の成果をふまえて、高安千塚古墳群の造営集団について考えます。
内容:1.プロローグ 群集墳に葬られた人々が住んだ河内平野の集落
2.中河内で最初に横穴式石室を導入した郡川西塚古墳と郡川東塚古墳
3.大型群集墳・高安千塚古墳群の造営
4.大阪府下最大の横穴式石室・愛宕塚古墳築造の意味
【受講料】1回2,420円