『風土記』の考古学
 古代史入門講座
入会金必要
常時入会可

日本考古学協会会員西川 寿勝

講座説明

『風土記』は『日本書紀』成立前に編さんの命令がでた書物です。

『古事記』『日本書紀』にはない独特の世界観で各地の地誌が描かれます。

ところが、良好に現存する『風土記』は五ヶ国しかありません。

遺跡や発掘成果との対比を試み、地域勢力とヤマト王権の関係を検討・解説します。

各回カラー冊子のレジュメ配布!

 

★2024年度10月~3月全6回 (各回第4日曜日10:30~12:00)
第1回 10月27日(日) 総論『風土記』研究の最前線
第2回 11月24日(日)  『常陸国風土記』とヤマトタケル東征伝承
第3回 12月22日(日) 『播磨国風土記』とヲケ王・オケ王即位のなぞ
第4回 1月26日(日)   『出雲国風土記』と出雲神話の考古学
第5回 2月23日(日)  九州『風土記』からみた景行天皇の征西伝承
第6回 3月23日(日)   『風土記』逸文(いつぶん)の抽出と新史料

 

 

第1回 2024年10月27日(日) 10:30~12:00

テーマ「総論 『風土記』研究の最前線」

概 要 『風土記』には『日本書紀』完成前に提出されたものと、『日本書紀』完成後にその影響を受けて提出されたものがあります。『風土記』は何のためにつくられたのか。大半の諸国の『風土記』が失われた理由は。『風土記』の基礎知識と最前線の研究を紹介します。

 

第2回 2024年11月24日(日) 10:30~12:00

テーマ「『常陸国風土記』とヤマトタケル東征伝承」

概 要 茨城県地域は400基を超える前方後円墳の分布があり、古墳からみた地域勢力と『常陸国風土記』の国司・郡司とのかかわりが議論されます。ヤマトタケルが天皇として記され、征討伝承もあります。ヤマトタケルの実態とは? また、北関東の玉作り、鹿島神宮の起源を遺跡からひも解きます。

 

第3回 2024年12月22日(日) 10:30~12:00

テーマ「『播磨国風土記』とヲケ王・オケ王即位のなぞ」

概 要 『古事記』『日本書紀』『播磨国風土記』にある顕宗・仁賢天皇に関わる伝承を比較します。宇治天皇・市辺天皇・聖徳王とは? 播磨とヤマト王権のかかわりを遺跡や古墳から検討します。「石の宝殿」は天智天皇の墓室?

 

第4回 2025年1月26日(日) 10:30~12:00

テーマ「『出雲国風土記』と出雲神話の考古学」

概 要 天平五年(733年)提出の『出雲風土記』には、編者や完成に至る多くのなぞがあります。弥生時代から独自の文化を発展させた出雲、ヤマト王権に恭順するのは何世紀か? 西出雲と東出雲の遺跡の動向からヤマト王権・物部氏・蘇我氏との関係をめぐる諸説を検討します。

 

第5回 2025年2月23日(日) 10:30~12:00

テーマ「九州『風土記』からみた景行天皇の征西伝承」

概 要 九州『風土記』には乙類・甲類があり、『日本書紀』の影響を受けた記述とそうでない記述が峻別されます。景行天皇の征西は本当にあったのか? 大宰府はいつ成立し、どのような役割だったか? 九州の伝承を精査します。

 

第6回 2025年3月23日(日) 10:30~12:00

テーマ「『風土記』逸文(いつぶん)の抽出と新史料」

概 要 中世の書物などに引用された失われた諸国の『風土記』を紹介します。因幡のシロウサギ伝承の意味するものは? 船形埴輪と『風土記』逸文の記事からヤマト王権の外洋船は復元できるか? 国造・県主とヤマト王権との関係は? 注目される多角的な『風土記』研究の考察です。

 


 

 

 

  • 講座タイプ
  • 常設講座

  • 初回講座日
  • 2024年10月27日

  • コース
  • 第4日曜10:30~12:00

  • 受講料
  • 6カ月6回
    15,840円

  • 受講のしかた
  • 大阪

電話でのお問い合わせは06-6346-8700