雄略天皇と葛城の一言主神(ひとことぬしのかみ)の古代史
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入会金必要

元龍谷大学文学部教授、博士〈文学〉平林 章仁

講座説明

第21代の雄略天皇は、中国の歴史書『宋書』に「倭武(おうぶ)」と見え、埼玉稲荷山古墳出土鉄剣銘文に「獲加多支鹵(わかたける)大王」と刻まれる、5世紀後半に実在したことの確かな天皇です。

『日本書紀』では、多くの人々を殺害したことから「大悪天皇」と記させる一方、葛城山で出会った一事(ひとことぬし)(『古事記』では一言主神)との関係が友好的であったことから「有徳天皇」と称えられたとみえます。

そのことの真相と、一事主神(一言主神)を奉斎した集団の解明は、古代史の重要な課題です。ここでは、各種の史料を駆使して雄略天皇の実像をはじめ、一事主神(一言主神)を奉斎した集団についても解明し、5世紀後半のヤマト王権の深層に迫ります。

 

2024年10月~2025年3月【カリキュラム予定】

10月4日

葛城氏の滅亡・雄略天皇の即位と「大悪天皇」

11月1日

「日の御子」と称えられた雄略天皇

12月6日

雄略天皇の葛城山巡狩・一言主神の顕現と「有徳天皇」

1月31日

一言主神の奉斎集団・雄略天皇と秦氏

2月7日

『宋書』から読み解く雄略天皇の中国外交

3月7日

稲荷山古墳出土鉄剣銘文から読み解く雄略天皇像

※2025年1月3日(金)休館日のため、1月31日(金)に変更しています

  • 講座タイプ
  • 常設講座

  • 初回講座日
  • 2024年10月04日

  • コース
  • 原則第1金曜10:30~12:00

  • 受講料
  • 6カ月6回
    15,840円

  • 受講のしかた
  • 大阪

【講師詳細】

講師主要著書
『鹿と鳥の文化史』白水社、1992年。
『蘇我氏の実像と葛城氏』白水社、1996年。
『三輪山の古代史』白水社、2000年。
『神々と肉食の古代史』吉川弘文館、2007年。
『謎の古代豪族葛城氏』祥伝社、2013年。
『天皇はいつから天皇になったか?』祥伝社、2015年。
『物部氏と石上神宮の古代史』和泉書院、2019年。
『雄略天皇の古代史』志学社、2021年。『神武天皇伝承の古代史』志学社、2023年など

電話でのお問い合わせは06-6346-8700