
国際日本文化研究センター名誉教授笠谷 和比古
講座説明
江戸幕府によってはじめられた参勤交代は、全国の大名を統制した制度として知られていますが、近年の研究によってその副次的、波及的な効果が絶大であり、日本社会の近代化にとって多大な影響力を及ぼしていることが明らかになってきました。また参勤交代制度の形成過程も複雑です。
講座では、その諸側面について解説していきます。
★2025年4月~9月のスケジュール★
1.4月2日(水) 参勤交代の形成事情Ⅰ
― 家康・秀忠の対朝廷政策と西国問題
2.5月7日(水) 参勤交代の形成事情Ⅱ ― 西国豊臣系諸大名の改易
3.6月4日(水) 参勤交代の発令 ― 寛永改訂武家諸法度の発布
4.7月2日(水) 旅と交通制度の発達
5.8月6日(水) 参勤交代の旅 ― 松浦鎮信と松浦静山の大名旅日記
6.9月3日(水) 参勤交代をめぐる財政問題 ― 旅の費用、江戸での支出
★2025年10月~2026年3月のスケジュール★
7.10月1日(水) 江戸屋敷における大名と家臣
8.11月5日(水) 江戸の経済的発展 ― 江戸為替の発達
9.12月3日(水) 大坂の経済的発展 ― 米切手と先物取引
10.1月7日(水) 全国的流通網の形成Ⅰ
11.2月4日(水) 全国的流通網の形成Ⅱ
12.3月4日(水) 徳川社会の近代化
- 講座タイプ
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常設講座
- 初回講座日
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2025年04月02日
- コース
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第1水曜15:30~17:00
- 受講料
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6カ月6回
16,500円
- 受講のしかた
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大阪
【講師詳細】
◆講師プロフィール◆1949年神戸生まれ。京都大学文学部史学科卒。文学博士。専門は日本近世史。主著に『主君「押込」の構造』(サントリー学芸賞)、『近世武家社会の政治構造』(吉川弘文館)など、近著に『関ヶ原合戦と大坂の陣』(吉川弘文館)、『歴史の虚像を衝く』(教育出版)、「徳川家康」(ミネルヴァ書房)、『論争 関ケ原合戦』(新潮選書)電話でのお問い合わせは06-6346-8700へ