高野山大学名誉教授前谷 彰(恵紹)
講座説明
ブッダは仏教の祖師というよりは「縁起の法則」を発見した天才と言える。しかしブッダ入滅後、インドではブッダの教えを議論するさまざまな派が誕生し、やがては大乗の諸部派が生まれることによって、ブッダの教えは原型とは異なるものへと変遷し、密教と呼ばれる新派が誕生することによって、インドでは仏教は衰退し、狭義ヒンドゥー教の時代に入って現在に到る。
仏教が中国を経て朝鮮半島を経由して日本に伝わった頃には、中国ナイズされた仏教をブッダの教えとして理解していたと言っても過言ではない。
奈良時代の仏教は学解仏教と言われる特徴を持っているが、平安時代になって空海が誕生する。空海がブッダの教えの原型と直結させる作業を通して、「縁起の法則」を軸とする本来のブッダの教えをよみがえらせたと言っても過言ではない。
そこで当講座では、ブッダの教えの本質を学び、その教えがいかなる形で空海の思想につながって行ったかというプロセスを主軸に考察していくことにする。
- 講座タイプ
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常設講座
- 初回講座日
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2024年11月08日
- コース
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第2・4金曜15:30~17:00
- 受講料
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3ヵ月6回
15,840円
2024年11月~2025年1月
3ヵ月6回
16,060円
2025年2月~2025年4月
- 受講のしかた
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大阪
電話でのお問い合わせは06-6346-8700へ