義太夫発声ゼミ受講の小説家、文春から文楽の小説発行へ!
文春の3編集者、体験受講、「楽しかった!」

 ユネスコ無形文化遺産に登録されている人形浄瑠璃・文楽を題材にした小説執筆のため、女性小説家が毎日文化センターの豊竹呂太夫さんの講座「義太夫発声ゼミ」の受講生として学び、3月に単行本として出版されることになりました。
さらに1月29日、この本を出版する「文藝春秋」(東京)から編集者の男女3人が当文化センターを訪れ、小説家とともに同講座を体験受講。
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熱血指導する豊竹呂太夫さん
=毎日文化センターで[/caption]
呂太夫さんの気迫のこもった発声の指導を受けて「えらい!うまいで~、はじめてで良く通る」「うまい、うまいやんかあ」と1人ずつ声をかけられ、照れくさそうにしながらも、満足そうでした。





 昨年4月、小説家、大島真寿美さんが文楽を題材にした小説執筆にあたり同講座を体験受講。その後、正式な受講生となって義太夫の発声方法を学びながら執筆を続け、文藝春秋発行の「オール讀物」に連載。
 この小説は、江戸時代、芝居小屋が立ち並ぶ大坂・道頓堀で、近松門左衛門に私淑して近松と同じ姓を名乗った浄瑠璃作家の生涯を描いた小説『渦(UZU) 妹背山婦女庭訓 魂結び』
[caption id="attachment_38266" align="alignleft" width="150"](文藝春秋提供)[/caption]



3月に単行本として出版予定です。
直前企画として、呂太夫さんと大島さんが対談することとなり、合わせて文藝春秋の編集者3人も体験講座を受講することになったそうです。


国立文楽劇場1階にて。大島真寿美さん(左)と豊竹呂太夫さん(文藝春秋提供「オール讀物」直木賞発表号(3月22日発売)に掲載)


大島さん担当の文藝春秋の女性編集者は「大島先生の体験受講に同行した際、豊竹呂太夫先生から、『取材だけではなく、実際に体験してみては』というお話をいただき、体験受講しました。とても楽しかったです。今度、文藝春秋の本社で豊竹先生をお招きして、文楽の発生方法を教えていただくことになりました」なとど話しておられました。世界無形文化遺産の文楽を、小説化が執筆の参考のために実際に体験し、それを元にした小説が発売されます。


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豊竹呂太夫[/caption]

国立文楽劇場の所在地は、国立文楽劇場のホームページへ


義太夫の講座は、「豊竹呂太夫の義太夫発声ゼミ」という名前です。